患者様に「薬はきちんと食間に飲まなければダメですか?」とか「忘れるので食後に飲んでも良いですか??」など質問されます。
薬剤師に聞くと「食間に3回(または2回など)服用して下さい」と言われてしまいます。私は聞かれると大抵の場合は「もぅ適当でいいですよ」と何とも適当な感じの回答になって、これまた逆にずっこけられてしまいます。真面目な人は食間の服用をきちんと遵守しなければと、それが気になり大いにストレスがかかってしまうので、あまり杓子定規なやり方は好きではありません。
そもそも基本的に当院では1日総量を3で割って一回量としています。ですから日に3度の服用で決められた1日量が入るわけです。
従来より漢方薬は食間と言っていたのは、消化管が空の状態の方が吸収されやすいと思われていたからです。これに関しても以前、かなりうろ覚えなのですが何か論文を読んだ記憶があります。
基本的に服用時間に関しては適当で良いと書きましたが、薬の種類によっては服用間隔をある程度空けないと副作用(特に下痢や腹痛など)が出やすい物があります。これは必ず口頭でお伝えする様にしていますので、ご注意下さい。また飲み忘れたからと2回分、3回分をまとめて1回で飲んでしまう方もたまにおられますが、これも絶対にやらないで下さい。
理想的な服薬タイミングは朝会社に着いて、次いでオヤツの時間、そして寝る前頃でしょうか。朝は起きてから家で飲む人が多い印象で、寝る前も皆さんなんとか忘れずに服用されます。どうしても忘れてしまうのが昼の服薬でしょう。会社では飲みにくいとか、ついつい後回しになってとか色々と理由はあるみたいです。
いつも言うのですが、飲み忘れたら気にしないでスキップして下さい、調子が良いので忘れてしまうのです。具合悪ければ絶対に気になって飲みますから、そんな感じであまり考え過ぎないで力を抜いて漢方を服用してもらえればと思っています。ともかく飲み忘れるほど調子が良い!と思えば良いだけです。
話変わって、先日お墓参りで京都に行きました。湿度が高くてまいってしまい、普段はあまり食べないカキ氷が美味しかったです。新しくオープンしたホテルのラウンジですが、パティシエの方が考え抜いて創作したのが、この抹茶カキ氷だそうです。自分的には小豆の傾きが気になってしょうがないです(笑)しかし寸分の傾きなく真っ直ぐに作ってしまうと食べる側も窮屈に感じるかもです。暑いのでこのデレっと適当な感じが程よいのですね。
ちなみにこれは14時45分頃に食べていますので、まさしく食間の時間になります。
併せて「私の漢方治療の考え方」もよろしければご参照下さい。
細野漢方診療所 細野 孝郎