先月シカゴに滞在中は最高気温が13度、最低気温が8度など、東京の30度近い夏の気温から一気に冬の気温に変わって、とても寒く冷えて体力が奪われました。また今日の東京は11月としては湿度や気温が異常に高く、一転して週の後半からぐっと気温が下がってくるので、冷えを意識させられることでしょう、
ところで冷え性とは自覚症状であり、自分で冷たいと感じれば冷え性と言えます。治療院などで体を触られて「あなたは冷えてます」などと言われたので、自分では感じないのだけれども私は冷え性です、と言う方もおられますが、それはちょっと違います。そもそも手の熱い術者が触れば冷たく感じるので、みんな冷え性だと言われてしまいます。
冷え性の原因は漢方的には「血流の低下」や「体が弱って熱が産生できない」など、さらには熱が上手に体を循環せずに頭に篭ってしまう、これがいわゆる冷えのぼせ(更年期みたいな症状)の状態ですが、これらによるものが大部分かと思います。この中で一番よろしくないのは腹部や体幹の冷えです。手足の冷えも不快なもので、温めても冷えた感じがするかと思いますが、体の中心の冷えと比較すれば緊急性は少し低いかと思います。
問診をしていて、「手足が冷えないですか?お腹も冷えないですか?」と聞いても、「お腹が冷えます!」と即答する人は少ないです。お腹の冷えと言っても、お腹が冷えると感じにくいからでしょう。お腹の冷えは、むしろ背中や内腿などに感じます。お腹で感じる場合は、おそらくは下腹の更に奥の方に感じるのではないかと思います。
このお腹の冷えは困ったことに、腹部臓器(例えば子宮卵巣系や胃腸系)の血流低下と関係があり、冷え⇄血流低下⇄機能低下と言う悪循環になってしまいます。今年の夏など暑すぎたので、うちの患者さまでも、お腹の出たファッションでお見えになる方がパラパラおられました。必ず「おい!その格好で来たのか!?」とお約束のツッコミが入るのはもう皆さんご存知で(笑)もう言っても「やっぱ言われたぁ〜!」と返されてもう誰も真面目に聞いてくれないのですが、やはり冷やすと子宮卵巣機能の働きが改善しにくく、不妊や女性系の治療にはマイナスなのです。
お腹の冷えが心配であったり、何となく背中や内腿が冷える人はどこを温めれば良いのかと言う話になりますが、お腹にカイロを当てるよりも背中(腰の辺り)がまずは良いでしょう。お腹に当てる場合はお臍の下辺りに当てて下さい。直接当てるのではなく必ず何かを間に挟んで下さい。じんわりした暖かさで十分なので、そこまで高温は必要ではありません。
また自宅でお灸も良いかと思います。どこにすれば良いかはお教え致しますので(鍼灸師が)お気軽にお尋ね下さい。中々このご時世、無煙灸と言う煙が出ないタイプもあるのですが、家で火を使うのは抵抗があるかと思いますので、まずはカイロで温めて下さい。
さて、冷えの話の続きは来週にして、シカゴの景観写真をパラパラとアップしてみました。
おそらく仕事やトランスファーでもない限り、旅行でシカゴに行く機会はあまりないかと思います。例えばニューヨーク旅行のついでならば、ワシントンD.C.に行った方が面白いですし。なのでシカゴの写真をいくつかアップしておきます。ただ今回は娘達と一緒に行ったので、どうしても撮影係になってしまいまい、純粋な風景写真がほぼありませんでした。しつこく写真に写り込んでいる人は無視して下さい(笑)一部、昔に撮った写真も使っていますが、そこはご容赦下さい。
今回のシカゴ訪問はマラソンでは4回目、大昔に知り合いを訪ねて1回で5回目の滞在でした。実際には初回の滞在が40年前なので、マラソンでの2回目の滞在、2013年ですが、これが最初みたいなものでした。2013年は物珍しくて、街をうろうろして写真を沢山撮りました。一人で行ったので、沢山の風景写真が撮れました。アルバムを眺めても2016年、2018年と繰り返すうちにだんだんと景観の写真はなく、マラソンか食べ物だけになっています。シカゴは東側にミシガン湖(一番最初と最後の写真)、街の中心部にシカゴ川が流れていて、そしてメインのエリアはループ地区と呼ばれドラマなどで見る高架鉄道で囲まれています。このエリアは街も綺麗で比較的安全です。もし行く機会があるのならば、ループの北側(シカゴ川の辺り)〜グラントパーク辺りにホテルを取ると夜遅くならない限りはまぁ安全です。シカゴ美術館やシカゴ川クルーズの発着所、ミシガン胡の遊歩道、劇場など全て徒歩圏内になります。シカゴはアメリカ第3の都市ですが、東京から行くとのんびりした地方都市の様な感じです。実際にレストランや商店に入ったり、タクシーに乗っても、店員さんはニューヨークなどに比べてのんびりとした感じです。現地の人に聞いたところ、気候面や紅葉などもあり、やはり10月がベストシーズンだそうです。
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細野漢方診療所 細野孝郎