150回以上書いてきて、今頃になって漢方って何か?を考えてみたいと思います。と言うのも当院の患者さんが、少し体調を崩して病院などにかかった時に通常の薬にプラスして漢方薬を処方されたりすることがあります。みなさん「病院行ったら漢方まで出されたのですがどうすれば良いですか??」と聞いてくるのですが、中には「何でこんな処方出されたの??」としか思えない処方がたまにあるからです。ずっとここを見てくれている人達は、漢方リテラシー高い方が多いですし、逆にこちらが教えられる方までおられます。ただ大半の方々はそこまで漢方なんて考えません、それが普通かなと思います。そう言う普通の人達が少しでも漢方について知れば、大事故処方は回避できる可能性が高まると思います。何回かに分けての話になりますが、最終的には処方の構成生薬まで踏み込んで大事故を回避するレベルまで説明できればと思います。
さて漢方、漢方と言っていますが、そもそも漢方って一体何なのか?と疑問に思われた方もおられるでしょう。普通、昔からある治療?中国から来た薬??天然の物使ってる???などの答えが返ってくると思います。私がここで漢方とはなんぞやと考えて定義するよりも、ツムラさんなどのホームページを見た方が正しいと思います(笑)ので、漢方についてはツムラさんのwebよりコピペします。
ここより
漢方は日本独自の医学です
漢方は、治療に対する人間のからだの反応を土台に体系化した医学といえます。古代中国に発するこの経験医学が日本に導入されたのは5~6世紀頃。日本の風土・気候や日本人の体質にあわせて独自の発展を遂げ、わが国の伝統医学となりました。17世紀頃、特に大きく発展して体系化され、現在へと継承されています。
漢方という名称の由来は、日本へ伝来した西洋医学である「蘭方」と区別するためにつけられたものであり、もちろん、中国の伝統的な医学である「中医学」とも異なります。まさに漢方は、日本独自の医学なのです。
以上ここまで
リンクよりコピーペースト(https://www.tsumura.co.jp/kampo/history/)
つまり漢方のオリジナルは中国伝来ですが、日本で日本人の体質や生活習慣、風土などに合わせて改良されて来ている処方になります。ですから中国で処方される漢方薬は日本の物と大きく異なることがあります。自分の感覚として、中国漢方(中医学の漢方)は日本漢方よりも全体的に生薬量が多かったり、新しく作られている処方などは構成生薬の種類も多い印象です。
当然、これは中国圏に行ったことある人なら分かると思いますが、そもそも食べている物は違うし、気候も違うし、考えていることも違うし・・・・・・そこまで違えば、人に合わせるのが漢方だと考えれば、日本漢方と中国漢方が異なると想像できるでしょう。もっと分かりやすく言えば、同じ中華料理でも日本と中国では見た目は似ていても、食べると別物だと言うことです。
思い切り話は脱線するのですが、自分の浅い経験の中での感覚で、中華料理と韓国料理は日本と本国ではかなり違う印象です。しかしフランス料理やイタリア料理はそこまで大きく違わない感じです。忠実にコピペされている印象です。自分の勝手な想像ですが、中国や韓国の人は昔から日本に多く住んでいるので、世代を重ねるうちに本国の味から逸脱して日本人に合った感じに徐々に移行しているのではないかと思っています。漢方薬に関しても全く同じで、長年の経過で日本人に合わせて日本漢方が形成されているのでしょう。
大阪マラソンの翌日、大阪に来たからには・・・・・と、千とせで「肉吸い」を食べてみました。いわゆる肉うどんのうどん抜きです。吉本の芸人さんが、出番待ちの時に二日酔いで軽く食べたいから「肉うどんの、うどん抜きで」を注文したところから始まったそうです。前日にフルマラソンを走ってエネルギーが欠乏した状態ではうどんが欲しかったです。邪道かも知れませんが、さすがにご飯付けてしまいました(笑)しかし私も二日酔いだったら、肉吸いが最高だったでしょう。状態が異なれば違う物を欲する・・・・・・(日本)漢方と中医学の違いと同じこと?でしょうか。
細野漢方診療所 細野孝郎