今回は実際に胃苓湯を服用したり処方した結果どうだったのか?と言う話をします。まずは自分の体験談からです!フルマラソンも近いので年末に30キロ走をした時、トレーニング中に水分を1リットル程補給しました。350mlのペットボトル3本です。補給は喉が渇く前に摂ることを心がけているので、10キロ、17キロ、25キロと決めていました。最後の25キロでの補給はあまり欲しくない感じだったのですが、あまり感覚に頼っていても脱水は体にダメージを与えるので、そこは機械的に摂ると言う感じでした。しかしそこから走り出した途端に胃のガボガボ感じがすぐに出現し、帰宅すると胃の重が重いと明確に感じられました。いわゆる胃の存在感を感じる・・・・・と言う表現でしょうか。疲労から動きの悪くなった胃に、無理矢理に水分を入れたので、水の重みもあって上下に胃が振動した結果だと考えました。実際には何も難しく考えてないです、「あ〜、いつものヤツだ〜」です。しかし自分のことならそこで直ぐに胃苓湯とか思い浮かばないです、明日は年末に家族揃っての会食なのに困ったなぁとしか考えないです(笑)シャワー浴びて掃除をしながらふと思いつきました。「そうだ、胃苓湯が残ってたよなぁ、これで明日までにスッキリするかなぁ?」あまり期待はしていませんでしたが、何もしないよりはマシと思い飲んでみました。ものの10分程度で胃の動く感じがして不快感は消失です!過去の経験上、いつものヤツが出てしまうと2〜3日は調子良くありません。今しかし本当かなぁと思いつつ、症状も消えたので胃苓湯はその一回で終わりにしました。年が明けて3日、5日と外食が続き、特に5日は食べなれないピザを食べたためか6日は胃の不快感が出現です。今回は記憶も鮮明だったので自覚した瞬間に胃苓湯です。同様に直ぐに症状は改善しましたが、念の為にその日は胃苓湯を3回服用しました。
よく漢方は効くまでに長い時間がかかると勘違いされますが、それは間違いです。そもそも単に胃(気質的な原因のないケース)の動きが低下したための不快感の治療で何週間もかかっていたらたまったものではありません。ただこう言うことを繰り返し、長年放置していると動かすのに少し手間を要するかも知れません。また止めれば元に戻ることもあるかも知れませんが、普段は何ともない人の一時的な症状の場合はそんなに時間はかかりません。効果出るまで時間がかかる状態や疾患については、このブログ内でも時間かかると書いていますので、そちらをご覧ください。次回は断れない付き合いで食べ過ぎ飲み過ぎの多い方の例をご紹介しましょう。
あまりにも寒いので昼は中華屋さんで五目そばでもと思って外へ出たのですが、意外に日差しが暖かい。でも気持ちは温かいそばになっているので、そのまま予定通りにソバにしました。ちょっと塩分多めなのが気になりました。2割ほど減らしても全然OKな感じなのに、どうなのでしょうか。夏に外を走り回った後なら、まぁ後味もそこまで悪く感じないかもですが。ただ夏に外を走った後で、この温かい中華そばを食べる気にはならんなぁ。
細野漢方診療所 細野孝郎