今週末よりやっと涼しくなりそうですが、ここまで暑過ぎたので体（特に胃腸）にダメージが蓄積されている方も多いかと思います。自分の場合は特にそうなのですが、暑い中でも10キロは走る（週に3〜4回）ので水分摂取多く胃腸の負担は半端ありません。走る前に500ml、途中で500mlを水分として合計1L入れるのですが、それでも体重は1キロ落ちてしまいます。汗として2L出ている計算になります。もちろん走った後には食事をして水分を摂って、体重はすぐ元に戻るのですが、胃腸は短時間の間に最低でも2Lの水分を吸収した計算になります。そしてこれが7月の初旬からほぼ2ヶ月続くと、胃腸系がギブアップしてしまいます。胃もたれや下痢などの症状がポツポツ出る方も多いでしょう。昨日は走る前の水分摂取時に胃もたれを感じて嫌な感じがしました。それでも走りに出て途中でペットボトルを買って飲むと、100ml程で胃もたれ感が・・・・・・。これは絶望的なパターン、飲まずに脱水になりダメージを翌日に持ち越したくないので、ベンチに腰掛けたり立ったりしながらゆっくりと飲み干しました。それでも胃の重さは半端なく、走ると水の溜まった胃が上下して気持ち悪さも出てきます。マラソンレース中にも同様のことは何度か経験しているので、こういう時は景色でも見ながら気を紛らわせるに限ります。家に帰った時には胃の重さも半減、但し空腹感はゼロです。これもあまり良くないのですが、お腹が空いていなくても時間で昼食を摂ってしまいます。そして激しく胃もたれです（笑）そうなると平胃散（へいいさん）です。本来はそうなる前から平胃散を服用しておけば良いのでしょうが、何も考えずにいつも服用している処方を飲んでしまい・・・と言うか、症状ない時は予防的に平胃散とか全く思い浮かびません。結局、平胃散を服用して40分程度で胃が楽になりました。平胃散は胃に水が貯まった時や、その水が腸の方に流入して腹鳴したり水の様な下痢になったりする場合に効果があります。特にこの時期は水様の下痢になると脱水が進むので、胃が重いと感じた時点で改善させておくのがポイントでしょう。因みに虚に傾いている人は茯苓飲や六君子湯も考えてみて下さい。過去記事も参照下さい。
同じようなパターンの方は多くおられるかと、ご参考になればと思います。
口では胃もたれすると言いつつ、泰明庵でカレイの唐揚げです！食べれば普通に食べれてしまう・・・・これも平胃散のパターンだと以前に読んだ記憶があります。イメージとしては、胃もたれすると言いつつ焼肉ビールをたらふく食べて、寝る前に胃もたれしている男性・・・・・・近くに何人かいそうな感じ、その方こそ平胃散です！
細野漢方診療所 細野孝郎
