前回の続きです。関東ではゴールデンウィーク後半は風は強いし湿度も高く、お出かけの疲労と合わせて体調悪くされた方もおられるでしょう。さて、疲れて浮腫んで、頭が重い方などの症状に使う漢方処方の続きです。前回は五苓散と苓桂朮甘湯について書きました。そこでせっかくですので、類似処方も見てみましょう。前回の表に四物湯、連珠飲(れんじゅいん)、参考までに当帰芍薬散を付け足して見ました。
| 五苓散 | 苓桂朮甘湯 | 四物湯 | 連珠飲 | 当帰芍薬散 |
沢寫(たくしゃ) | ○ | | ○ | ||
白朮(びゃくじゅつ) | ○ | ○ | ○(蒼朮) | ○ | |
茯苓(ぶくりょう) | ○ | ○ | ○ | ○ | |
猪苓(ちょれい) | ○ | | |||
桂枝(けいし) | ○ | ○ | ○ | ||
甘草(かんぞう) | | ○ | ○ | ||
当帰(とうき) | ○ | ○ | ○ | ||
芍薬(しゃくやく) | ○ | ○ | ○ | ||
川芎(せんきゅう) | ○ | ○ | ○ | ||
地黄(じおう) | ○ | ○ |
苓桂朮甘湯に四物湯を加えた処方が連珠飲(れんじゅいん)になります。苓桂朮甘湯は前回の記事を見て頂いて、さらに四物湯は過去記事に何度も書いていますが、まずはここから見て頂ければと思います。連珠飲は難しい読み方で馴染みのない処方かも知れませんが、この様に構成を考えれば難しくはありません。瘀血(この場合は血が足りない、質が悪い)の症状があり、更に苓桂朮甘湯の症状がある方に合う処方になります。参考までに当帰芍薬散を見て頂くと、何かほぼ似たような処方に思えるでしょう。当帰芍薬散を処方されたら眩暈が良くなった!頭重が改善した!!これは偶然ではなく、生薬構成を見れば納得できるでしょう。私はたまに当帰芍薬散が合う方が頭部症状を訴えられると、当帰芍薬散に桂枝を加えて、連珠飲ふぅの処方にしたりしています。
ゴールデンウィークは中野にあるイタリアンレストランにお邪魔して来ました。ここは年に2回、この時期と年末に顔を出しています。中野のブロードウェイやサンモールは本当に濃い商店街で、たまに行くと物珍しくて仕方ありません。今回は家族で食事して、帰りに娘がクレーンゲームをやりたいと言うので、私も久々(何十年ぶり?)にチャレンジしてみました、、、、、が、全部途中で落下してしまいます。ちゃんとバランス良く引っかかっても、落下ポイントの近くに来るとなぜかスルっと抜け落ちます。逃した魚は大きい!誰か詳しい人、コツ教えて下さい!!
細野漢方診療所 細野孝郎